吾輩は駒である。名前はまだない。
今日も今日とてテーブルの端から人間どもの様子を眺めているが、本日はボードゲームレビューの一つとして、名作『ギズモ』を紹介していくとしよう。
ギズモの作者は?
本作を手掛けたのは、オーストラリアの優れたデザイナーであるフィル・ウォーカー=ハーディングである。代表作に『スシゴー!』や『クマ牧場』などがあり、洗練されたエンジン構築や、誰にとっても遊びやすい軽快なゲームデザインを得意とする実力派クリエイターだ。
ギズモのテーマとコンポーネント
テーマ
舞台はサイエンスフェア。プレイヤーは発明家となり、研究所で様々なエネルギー(球体)を集め、奇妙で便利な装置(ギズモ)を次々と発明・連鎖させていくことを目指す。
コンポーネント
本作の最大の見所は、何と言っても立体的な「エネルギーディスペンサー」である。4色の色鮮やかなプラスチック製の球体がジャラジャラと転がり出てくるギミックは、遊ぶ前から人間の心を躍らせる。また、ギズモが描かれたカードの質感もしっかりとしており、机の上に自分の研究所が少しずつ形作られていくワクワク感を視覚と手触りの両面から高めてくれる。
連鎖の快感がたまらない!エンジン構築ゲーム「ギズモ」
我々は天才発明家となり、エネルギーの結晶たる色鮮やかな「ビー玉」を動力源に、奇妙な機械(ギズモ)を組み立てていくのだ。卓上に鎮座するエネルギー配給機から玉を引き出す様は、さながら万年筆にインクを充填するごとき高揚感をもたらしてくれよう。
本作の真髄は、構築した機械たちが織りなす「連鎖反応(コンボ)」にある。一つの行動が次の機械を動かし、それがさらに別の仕掛けを誘発する様は、実に見事な歯車の噛み合いと言えよう。最初はささやかな一手であっても、終盤には怒濤の如く効果が繋がり、莫大な得点へと昇華するのだ。
ルールは至って簡潔でありながら、どの機械を買い、いかにして連鎖の回路を繋ぐかという、深い思考の愉悦を味わいたまえ。大人が静かに煙草の煙を燻らせながら、あるいは蓄音機の音色に耳を傾けながら、知的な火花を散らすに相応しい名作である。諸君もぜひ、この美しき連鎖の機構に耽溺してみるがよい
ギズモの魅力
- 1. ギミックの楽しさ:球体をディスペンサーから取り出す作業自体が純粋に楽しい。
- 2. 爽快なコンボの連鎖:自分のエンジンが回り出したときの爆発力が癖になる。
- 3. 分かりやすいルール:基本アクションが4つのみで、初心者でもすぐに理解できる。
- 4. 運と実力のバランス:カードのめくり運はあるが、計画的な構築でカバーできる。
- 5. 高いリプレイ性:毎回異なるギズモの組み合わせにより、違った戦略が試せる。
- 6. 充実のコンポーネント:色鮮やかなプラスチック球体が所有欲を満たしてくれる。
- 7. テンポの良さ:プレイ時間が程よく、ダレずに最後まで真剣勝負を楽しめる。
- 8. 試行錯誤の面白さ:限られたエネルギーの置き場所をやり繰りする悩ましさがある。
ギズモがおすすめな人
複雑怪奇なルールに頭を悩ませるよりも、手元でコンボが綺麗に決まったときの快感を味わいたい人には最高の伴侶となるだろう。『イッツ・ア・ワンダフル・ワールド』や『宝石の煌めき』のような、自分のエンジンを次々と強化していく拡大再生産ゲームが好きな人に『ギズモ』は心からおすすめできる。なお、ディスペンサーを囲んで賑やかに盛り上がるため、2人〜4人でのプレイが特におすすめである。
ギズモの詳細情報
| タイトル | ギズモ (Gizmos) |
|---|---|
| 参加人数 | 2~4人 |
| プレイ時間 | 約45~60分 |
| 対象年齢 | 14歳以上 |
| 発売時期 | 2018年 |
| ゲームデザイン | フィル・ウォーカー=ハーディング |
| アートワーク | アートワーク:ハンナ・クリステンソン |
吾輩的 8項目レーティング
頭脳負荷度:★★★☆☆ (3/5)
運要素:★★☆☆☆ (2/5)
バチバチ度:★☆☆☆☆ (1/5)
盛り上がり度:★★★☆☆ (3/5)
サクサク感:★★★★☆ (4/5)
インスト難度:★★★★☆ (4/5)
映え度:★★★★★ (5/5)
リプレイ性:★★★★☆ (4/5)
さて、今回の『ギズモ』の解説はここまでだ。今日も人間たちはテーブルを囲んで勝負を繰り広げている。次はどんな連鎖ドラマが生まれるか、吾輩はこの特等席から見守るとしよう。

これぞエンジンビルドの傑作!まずコンポーネントが素晴らしい♪ディスペンサーを初めて組み立てた時はワクワクが止まらなかった。なかなか手に入れるのに苦労したゲームなので感動もひとしお。

このカラフルなエネルギードロップ、触ってるだけでめちゃくちゃテンション上がるよね~♪ コンボがどんどん繋がっていくのが楽しすぎ! 次は絶対に負けんっ!